東北復興支援チャリティー
聴く「第九」から、歌う「DAIKU」へ。
著名なソリスト、ウィーン少年合唱団、とともに「復興への絆」を歌い上げましょう!約190年前に生まれたベートーヴェンの最後の交響曲「交響曲第9番ニ短調作品125」は、日本では「第九」と呼ばれ、聴くだけではなく、多くの人たちと合唱する日本独自の「第九文化」を創りあげました。そこには参加者だけが感じることができる一体感、達成感、満足感が生まれます。ぜひ、日本オーストリア友好のコンサートへご参加ください!
日本人がつくった「参加する第九コンサート」
ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」が日本の年末に盛んに演奏されるようになったのは、第二次大戦後のことでした。戦後の物資困難にあえぐ日本のオーケストラの年越しの資金確保の手立てとして、または労働者による音楽鑑賞運動の年末企画として毎年演奏されて人気を博し、平和推進運動の高まりとあいまって、平和・復興の象徴のような曲となったのです。その結果、プロ、アマを問わず多くの合唱団が「第九」をレパートリーにとりあげ、はては「第九」を歌うための合唱団さえ生まれるようになりました。その象徴的イベントが1983年、大阪城ホール開館記念事業として行われた「サントリー1万人の第九」です。一般公募で結成した1万人の合唱団に加えて、聴衆も部分的に参加した壮大なる「第九」の歓喜の歌が演奏されました。この後、全国各地で同様の大規模な参加型「第九」演奏会が継続的に開かれ、今日にいたっています。現在では、第九合唱ファンは20万人を数えます。
戦後、平和と復興の象徴として演奏された「第九」こそは、東日本大震災からの復興と再生を表現するためにふさわしい曲といえるでしょう。さらに、日本独自の「UTAU DAIKU 文化」を世界中の人と共有することで、新しい市民レベルでの参加型文化交流の象徴的イベントとしたいと願っています。