安倍晋三 内閣総理大臣

昨年に引き続き、『第3回 UTAU DAIKU in ウィーン』が東日本大震災復興プログラムの一環として開催されますことを、心からお慶び申 し上げます。日本・オーストリア両国民が参加する本プログラムで奏でられる見事なハーモニーは、被災地の人々の心を癒やし、着実 な復興を力強く後押しするものであると確信しています。 また、本プログラムは復興のみならず、音楽を通じて、国境を超えた市民レベルの心のつながりを提供する場でもあり、この交流が日本・ オーストリア両国の文化交流の促進並びに友好関係の一層の深化につながることを願っています。本コンサートの実現に尽力された関 係者各位に深甚なる敬意を表するとともに、本コンサートの御成功を心から祈念しています。

ベルンハルド・ツィムブルグ 駐日オーストリア大使

クラッシック合唱音楽の愛好家の皆様!今年第三回を迎える「UTAU DAIKU in ウィーン」が2016年3月7日に再びウィーンの楽友協会で開催さ れること大変嬉しく思います。日本とオーストリアの間の活発な文化交流の素晴らしい一例です。 こうして、アマチュアの合唱団がベートーヴェンの交響曲第九番の「歓喜の歌」を歌うという日本の伝統をオーストリアで広めることができまし た。参加者の皆様が日本の「歌う文化大使」といえるわけです。 全ての音楽家にとってウィーンの楽友協会で演奏することは素晴らしいことです。シュテファン・ヴラダー指揮のウィーナーカンマーオーケスト ラおよびウィーン少年合唱団との共演は合唱団のメンバー全員にとって忘れられない思い出になると確信いたしております。 発案者および主催者に対して、日本とオーストリアの間に新しい貴重な関係と友情をもたらし、チャリティーのために調和に満ちた形で音楽、 文化交流、観光、市民交流の要素を融合させたこの素晴らしい企画の成功を心からお祈り申し上げます。
Bernhard Zimburg

竹歳誠 駐オーストリア特命全権大使

2016年3月に第3回歌うDAIKU in ウィーンが開催されますことを心よりお慶び申し上げます。私は2014年3月の第1回のコンサートを会場で聴きましたが、ウィーン楽友協会のホールに響いた日本の合唱団の方々とオーストリアの音楽家やウィーン少年合唱団の歌声に心から魅了されました。
 第一次世界大戦時期の板東俘虜収容所においてベートーベンの交響曲第9番が演奏され、日本人がこの音楽に初めて触れてから100年近くが過ぎました。躍動感と希望に満ちた「第九」は、今日の日本で最も人々に親しまれ愛されているクラシックの楽曲の一つといえるでしょう。この名曲を日本とオーストリアの皆さんが一体となって音楽の本場ウィーンで歌うという本イベントは、日本とオーストリアの音楽交流の深さを象徴していると思います。このような素晴らしいイベントの企画・実施に携わられている皆様に心から敬意を表します。
 皆様のコンサートの成功を心よりお祈り申し上げます。
(了)