安倍晋三 内閣総理大臣

ウィーンにおいて『第二回 UTAU DAKU in ウィーン』が東日本大震災復興支援プログラムの一環として再び開催されることを伺い、大変うれしく思うとともに、心からお喜び申し上げます。第一回も300名以上の第九ファンの方々が、音楽の殿堂であるウィーン楽友協会の黄金の間において、平和と復興の表徴として有名な『歓喜の歌』を歌われたことは大いに意味のあることでした。
さらに、その入場料を被災地に寄付していただいたと伺いましたが、そこに込められた皆様の御支援の思いをしっかりと受け止め、被災地は力強く復興しております。
毎年開催されると伺っているこの第九コンサートを通じて日本とオーストリア両国の文化交流が促進され、両国国民の絆が一層深まることを願っています。本公演の実現に尽力された関係者各位に敬意を表するとともに御成功を心からお祈りいたします。

ベルンハルド・ツィムブルグ 駐日オーストリア大使

オーストリア大使として、2014年3月5日の「第1回UTAU DAIKU in ウィーン」のコンサートが大成功であったこと、そして2015年3月3日には、再びウィーン楽友協会にて第2回目のコンサートが計画されていることを、大変嬉しく思います。
「第2回UTAU DAIKU」のコンサートも、再び最高の出演者が参加し、ウィーン少年合唱団、ウィーンカンマーオーケストラ、指揮者シュテファン・ヴラダーが共演すると聞いております。
そして第1回のコンサート同様に、日本から約300名の合唱の皆様がオーストリアの合唱団やアーティストたちと一緒に参加なさると伺っています。
日本からの参加者の皆様には、オーストリアでの音楽活動に加えて名所見学や観光プログラムもお楽しみいただけると思います。このプロジェクトは、DAIKUの伝統を通じて、日本とオーストリアの間に新しい、そして価値ある絆と友情を築く貴重な先例となることでしょう。
このプロジェクトを進めてきた関係各位の皆様に感謝し、「第2回UTAU DAIKU in ウィーン」のコンサートのご成功と、日本からの参加者の皆様にはオーストリアでの素晴らしい滞在をお祈り申し上げます。
心より
Bernhard Zimburg

竹歳誠 駐オーストリア特命全権大使

  2015年3月に第2回歌うDAIKU in ウィーンが開催されますことを心よりお慶び申し上げます。私は2014年3月の第1回のコンサートを会場で聴きましたが、ウィーン楽友協会のホールに響いた日本の合唱団の方々とオーストリアの音楽家やウィーン少年合唱団の歌声に心から魅了されました。
 第一次世界大戦時期の板東俘虜収容所においてベートーベンの交響曲第9番が演奏され、日本人がこの音楽に初めて触れてから100年近くが過ぎました。躍動感と希望に満ちた「第九」は、今日の日本で最も人々に親しまれ愛されているクラシックの楽曲の一つといえるでしょう。この名曲を日本とオーストリアの皆さんが一体となって音楽の本場ウィーンで歌うという本イベントは、日本とオーストリアの音楽交流の深さを象徴していると思います。このような素晴らしいイベントの企画・実施に携わられている皆様に心から敬意を表します。
 皆様のコンサートの成功を心よりお祈り申し上げます。
(了)