東日本大震災復興支援プログラム
第4回 UTAU DAIKU in ウィーン
 

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安倍晋三(内閣総理大臣

今般、『UTAU DAIKU in ウィーン』が東日本大震災の復興プロジェクトの一環として開催されますことを、心からお喜び申し上げます。『UTAU DAIKU』は、これまで3度開催され、その音色は、今も厳しい状況に置かれている被災地の方々を勇気づけて来ました。コンサートの収益金は被災地に寄付され、復興を力強く後押ししています。
『UTAU DAIKU』の大きな特徴は、ベートーヴェンの「第九」を聴くだけではなく、多くの参加者で合唱するところにあります。『UTAU DAIKU』が、日本、オーストリアそれぞれの参加者の間に一体感、達成感を生み出し、両国の市民の絆を深める場となっていることを、大変嬉しく思います。
コンサートの実現に尽力された関係者の方々に敬意を表するとともに、その御成功を心から祈念し、私の挨拶といたします。

フーベルト・ハイッス(駐日オーストリア大使)

2017年3月12日、ウィーン楽友協会にて、今年で4度目となる「歌う第九 イン・ウィーン」が開催されます。駐日オーストリア大使として、この伝統を大変うれしく思います。というのも、この伝統は、日本とオーストリアの文化的な結びつきと相互交流の素晴らしい一例だからです。
アマチュアの人たちが集まって合唱団を結成し、一緒にベートーヴェンの第九交響曲の「歓喜の歌」を歌うという日本独自の伝統は、オーストリアでも知られるようになりました。日本の合唱団のメンバーの方たちにとっても、ウィーン室内管弦楽団やウィーン少年合唱団とともに、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のウィーンにおけるホームグラウンドである、歴史的なウィーン楽友協会で舞台に立つことは、まちがいなく貴重な、そして望むらくは忘れることのできない体験となることでしょう。
このプロジェクトのモットーにあるように調和(ハーモニー)のとれた形で、音楽、文化交流、そして人と人との触れ合いという要素の巡り合せを通じて、日本とオーストリア両国の「平和の懸け橋」が、築かれるのです。私はこの素晴らしいプロジェクトに参加されたすべての方々にお祝いを申し上げるとともに、ご成功とご多幸とをお祈り申し上げます。

 小井沼紀芳(駐オーストリア日本国大使)

この数年で「UTAU DAIKU in ウィーン」が毎年恒例の音楽イベントに発展したことを大変うれしく思います。すでに第4回目となる2017年も、日本からの数百人の音楽愛好家が、オーストリアの音楽家や歌手と共に、ウィーン楽友協会にてベートーヴェン交響曲第9番を歌います。 
第九は日本でも長い伝統があり、ヨーロッパと同様に、平和と希望の象徴とされています。特に「歓喜の歌」はとても親しまれおり、年末になると日本全国で合唱されています。
「UTAU DAIKU in ウィーン」は、平和と希望の象徴である第九による国際交流の実現であるのみならず、日本とオーストリアとの間の深い音楽交流及び親善関係が反映された素晴らしいコンサートです。さらに収益金は、苦境に置かれた人々に新たなる希望と生きる喜びを与えることを目的とし、被災地に寄付されます。
このような素晴らしいイベントに敬意を表し、皆様のコンサートの成功を心からお祈り申し上げます。

ミヒャエル・ホイプル(ウィーン市長およびウィーン州知事

オーストリアと日本を結ぶコンサート
人々が互いに音楽で出会うこと、それは今日の世界では特別の意義があります。音楽が特によく響きわたる「ウィーンの空気」に満ち溢れた音楽の都ほど、音楽と人々が良く調和する所は他にないでしょう。
今年ウィーンですでに第4回を迎える日本とオーストリアを結ぶチャリティー・コンサートのプログラムは、ベートーヴェンの交響曲第9番です。オーケストラ、声楽家、そして合唱がウィーン楽友協会の黄金の間に調和のとれた響きを創り上げることでしょう。
出演者の皆々様には、この意義あるコンサートのご成功を、また聴衆の皆々様には音楽と調和に溢れた忘れがたい夕べとなりますよう、お祈り申し上げます。

Dr.トーマス・アンギャン(ウィーン楽友協会 芸術総監督)

音楽を愛する皆様!
2017年3月12日に、すでに第4回目となるチャリティーコンサート「UTAU DAIKU in ウィーン」が、ウィーン楽友協会の大ホール「黄金の間」で開催されます。300名もの日本とオーストリアの合唱の皆様が、ベートーヴェンの交響曲第九番の「歓喜の歌」を一緒に歌います。これは日本とオーストリアを結ぶ素晴らしい文化交流の一例です。ウィーン楽友協会の芸術総監督として、全ての参加者の皆様を心から歓迎いたします!『第4回UTAU DAIKU in ウィーン』が、全ての出演者の皆様、そして聴衆の皆様にとって、長く思い出に残るコンサートになりますことを願っています。

Prof. ゲラルト・ヴィルト(ウィーン少年合唱団総裁・芸術監督)

ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの唯一無二の作品『交響曲第九番』は、いつ演奏しても、またリハーサルの時でさえも、常に魂の躍動を感じます。
私は来年2017年に、日本とオーストリアの合唱を愛する皆様と再びお会いできる事を楽しみにしています。一緒に歌い音楽をすることは、どのような異文化間の交流や外交活動でも作り出せないポジティヴな連帯感を生み出します。ベートーヴェンの『第九』はまさにこの観点を、その音楽の中で完璧に表現しています。
日本からの音楽を愛する皆様とこの作品に取り組むことができるのは、私にとって大変に名誉なことです。