第5回公演プログラムより
安倍晋三(内閣総理大臣)
本年も『UTAU DAIKU in ウィーン』が開催されますことを、心からお喜び申し上げます。
『UTAU DAIKU』は、これまで4回にわたり東日本大震災からの復興支援プロジェクトとして開催され、その歌声により被災地の方々を勇気づけて頂くと共に、収益金を東日本大震災及び熊本地震の被災地に寄付することを通じて、復興を後押ししてこられました。
本年は、日本で第九が初めて全曲演奏されてから100周年という記念すべき年です。『UTAU DAIKU』を通じ、多くの参加者が共に平和と復興への願いを込めてベートーヴェンの「第九」を合唱することにより、両国市民の絆はより一層深まることでしょう。
『UTAU DAIKU』の実現に尽力された関係者の方々に敬意を表するとともに、本年のコンサートの御成功を心から祈念いたします。
フーベルト・ハイッス(駐日オーストリア大使)
2018年3月6日、ウィーン楽友協会にて、今年で5度目、そしておそらくは最後となる「歌う第九 イン・ウィーン」が開催されます。これまでの4回のコンサートは、アマチュアの人たちが集まって合唱団を結成し、一緒にベートーヴェンの第九交響曲の「歓喜の歌」を歌うという日本独自の伝統を、オーストリアに広めるのに非常に貢献しました。
日本の合唱団のメンバーの方たちにとっても、一流のソリストたちやウィーン室内管弦楽団、そしてウィーン少年合唱団とともに、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のウィーンにおけるホームグラウンドである、歴史的なウィーン楽友協会で舞台に立つことは、まちがいなく貴重な、そして望むらくは忘れることのできない体験であります。
このプロジェクトのモットーにあるように、調和(ハーモニー)のとれた形で、音楽、文化交流、そして人と人との触れ合いという要素の組み合わせを通じて、日本とオーストリア両国の「平和の懸け橋」が、築かれるのです。このコンサートは、日本とオーストリアの文化的な結びつき、そして相互の交流のすばらしい例であります。ここにこのすばらしいプロジェクトに参加されたすべての方々にお祝いを申し上げるとともに、ご成功とご多幸とをお祈り申し上げます。
小井沼紀芳(駐オーストリア日本国大使)
ミヒャエル・ホイプル(ウィーン市長およびウィーン州知事)
“ウィーンの歌う音楽”は世界中で親しまれていますが、これらは人々を結び付け、関係をより近いものにしています。ウィーンでは、このような“歌う音楽”との出会いは、とても重要な意味を持っています。 このオーストリアと日本の友情で執り行われるチャリティーコンサートは、ウィーンで第5回目を迎え、すでに特別な伝統となっています。オーケストラとソリスト、合唱隊が一体となってハーモニーを奏で、音楽への愛と社会的弱者に寄り添う連帯感を、すべての出演者に生み出します。
国内外からのすべての参加者の皆様に、素晴らしい音楽のハーモニーとともに、コンサートのご成功を心よりお祈り申し上げます。
Dr.トーマス・アンギャン(ウィーン楽友協会 芸術総監督)
音楽を愛する皆様!
2018年3月6日に、すでに第5回目となるチャリティーコンサート「UTAU DAIKU in ウィーン」が、ウィーン楽友協会の大ホール「黄金の間」で開催され、ベートーヴェンの交響曲第九番の「歓喜の歌」を日本とオーストリアの300名もの合唱の皆様が歌います。これぞ日本とオーストリアを結ぶ素晴らしい文化交流の一例ではありませんか!ウィーン楽友協会の芸術総監督として、このコンサートの全ての参加者の皆様を心から歓迎いたします。舞台上の全ての出演者の皆様、そして客席の聴衆の皆様にとって、素晴らしいコンサート体験となりますことを願っています!
Prof. ゲラルト・ヴィルト(ウィーン少年合唱団総裁・芸術監督)
日本とオーストリアの合唱を愛する皆様と2018年に再びお会いできる事を楽しみにしています。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの唯一無二の作品『交響曲第九番』は、リハーサルの時でさえも、また演奏するときは特に観客の皆様との間に、どのような異文化間の交流や外交活動でも作り出せないポジティヴな連帯感を生み出します。
私はベートーヴェンの『第九』を、この観点から大変に素晴らしいと敬愛しています。
日本からの音楽を愛する皆様とこの作品に取り組むことができるのは、私にとって大変に名誉であり喜びです。